それぞれの今
あのときの僕は、君の話を聞いてあげることだけでせいいっぱいで・・・。
いっぱい言ってあげたいことも
言いたいこともあったけれど
関係が壊れそうで言えずにいた。
いつも明るくふるまっているその姿の中に
ムリをしていて、いつもなにかに怯えてて、
自分を下げておどけているって
わかっていたから余計にもどかしかった。
いつしか大人になって
もうあの頃の二人ではなくて
それぞれの今を一生懸命に生きているんだね。
ようやく本当の君の笑顔が見れたとき
うれしく想う自分と、
その笑顔を自分が引き出せなかったっていう
現実が少し痛かったけれど
君が幸せなのなら言うことはないよ。
本当によかったね。