僕らは遠い空の下



僕らは遠い空の下。 近くに住んでいても、 同じ場所の空気を吸っていても、 心の距離は1mmも近づきはしない。 二人がなぜ、そうなってしまったのか、 他人以上の冷たい関係になってしまったのか。 いつの間にか、どんどん広がっていった 二人の間のみぞにすべてを捨ててきてしまったのかもしれない。

  あの人は今は遠い人。 近くにいても、もう心は全く見えない。 あの人を待つ ”誰か”の心の中に行ってしまった。   僕らは違う空の下。 ”ひとり”という名の孤独なぼく。 あの人を待っていた”だれか”と一緒の空の下の、 今はこぼれそうに笑っているきみ。   僕の空も、いつしか晴れる日が来るだろう -